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おぼんろ。 [観劇。]

引っ越しのバタバタ疲れで家に篭ろうと思っていた休日に、共演してからすっかり仲良しのひみさんからお誘いが。
なんでも先日観た舞台が素晴らしかったのでもう一回行くけど一緒に行く?との事。
場所が豊洲というのもあって最初は全然乗り気じゃなかったのですが、ひみさんのお誘いが徐々に熱を帯びてきて、その熱心さに惹かれて行く事に。


そんな感じで劇団おぼんろ「ゴベリンドンの沼」を観に行ってきました。
豊洲の駅からてくてく歩いて、着いたのは廃工場。
中に入ると廃材で彩られた空間がありました。

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正面だけでなく、側面、背後と工場内いっぱいに作られた舞台の中に客席がある感じ。
客席内にも通路があったり見上げるような場所にも舞台があったりと、主催さんが前説で述べていた「お客様達は参加者」という位置付けを物語っていました。


「まずは、目を閉じて下さい。手を叩いたら、目を開けて下さいね」


目を閉じて、物語の始まりの言葉を聞く。
パン、というクラップに目を開くと、そこは暗闇。
そして、物語が始まりました。




私は小さな頃から読書が好きで、声をかけられても全く気付かないくらい本の世界に没頭していました。
あの時の、分厚い童話を夢中で読んでいる感覚。
頭の中で登場人物が縦横無尽に駆け回っている想像と同じ世界が目の前にありました。


純粋な弟。
優しい兄。
二人を暖かく見守る叔母。
忌み嫌われる孤独な魔女。
そして、沼のけだもの、ゴベリンドン。

大切な人の為に、あらゆるものを犠牲にした。
それが幸せだった世界を壊していく。

目の前で、すぐ横で、見上げた頭上で、振り返った背後で、世界が動き続けていました。
私達も世界の一部でした。
大切な人を想う姿を見て、私の大切な人達を思い出しました。
気がついたら涙がこぼれました。
芝居を観て泣くのは本当に久しぶりでした。
悲しくて、醜くて、美しい物語。

大切な人の為に、何を犠牲にするだろう。
だけどそれは、大切な人が望む自分の姿なんだろうか。
そんな事を考えました。
本当に素敵な世界でした。
観に行って本当によかった!!
ひみさんありがとう!!!(>▽<)


おぼんろさんは5万人の集客を得てシアターコクーンでの公演を目標にしているそうです。
「お芝居を観て心が少しでも動いたら、次の公演に誰かもう一人連れて来て下さい。そうすれば、動員数が倍になります」
そう語る主催さんの目はきらきらしていて、とても純粋な思いを何故か全力で助けたい気持ちになりました。
私の心が全力で動いた証拠ですね。
本当に、本当に素敵な空間でした。
またあの空間に溶け込みたくて、初めて公演台本を買いました。
しばらく余韻に浸ると思います。
行けるならもう一回行きたい・・・
本当にオススメです!お暇な方はゼヒ!!


終演後、主催さんと写真撮らせて頂きました☆

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素敵な時間をありがとうございました!!

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