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こくはく。 [観劇。]

100707_0157~01.jpg観てきましたよ。
話題の「告白」。

行く前にバイト先で話題にしたら18歳バイトちゃんに
「私も行ったんです!観たら是非一緒に語ってください!」と言われ、
21歳バイトちゃんは「是非読んでください!」と原作を貸してくれました。

…なに、そんなにも話題作?

ここで悩んだのが原作を読まずに行くか、読んでから行くか。
正直すぐにでも原作読んでみたかったんですが、
映画を観た人のほとんどが衝撃を受けて帰るそうなので、
その衝撃に期待してまずは観てから読むことにしました。


ネタバレは続きにて。


確かに衝撃的でした。
ホームルームで淡々と語りだす教師、それを全く聞かず騒ぐ生徒。
次第に話は娘の死の真相に移り、明かされる犯人の生徒。
そしてその生徒への制裁。

だけどこの序盤はほんの序の口で、
それをきっかけに狂い始める人々の人生が、それぞれの視点で語られていく。

当人が語っているから、責任転嫁や現実逃避も正当性を帯びて語られるけど、
他人から観てみればただの醜い言い訳にしか見えないわけで。
各々の主張が全くかみ合わず、そのまま各々がどんどん壊れていく。
何が正しいのか、全くわからない。
ただ一ついえるのは、この人たちはだれも正しくないということ。


ラストシーンが一番の衝撃でした。
あれはホントに爆破したのか?が周囲の人との論点なのですが、
そんな事、きっと先生にはどうでもいいんですよね。


人間は醜い生き物だと思います。
この物語で表現された醜さはとてもリアルなものでした。
ひたすら不条理な人の醜さと、脆さ。それを感じました。


なんというか、この物語はただ観ている事しかできない。



中島哲也監督の作品、実は結構好きなのが多くて、
うちに嫌われ松子の一生とパコと魔法の絵本のDVDあるんですよね。
エンターテイメント性が高いこの二作とは対極で、それでいて通ずる部分もある。
ふおおお、コレもDVD買おう。
ただ観るのに心構えが必要だけれども!!



そして帰宅してすぐに原作も読みました!
まさか当事者の主観オンリーとは思わずびっくり。
だけどこれがああいう映画になるなんて!!ていうのが一番のびっくり。
映画で汲み取りきれなかった部分を探ろうとして、二回読んでしまいました。
ラストとか映画では脚色されたところがいくつかありましたが、
原作と映画の空気間がこんなにも変わらないなんて、やっぱりいい映画だったんですね。
きっと原作読んだ人もあまりがっかりしなかったんじゃないかな?
…ちょっくらブックオフで探してみようと思います。
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