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きつね。 [観劇。]

090913_1602~01.jpg久々の観劇レポですよー。
いや今までも色々観てるんですが
書く余裕がなくてですね…(言い訳)

風ノ環~fu-ring~さんの第1回公演
「狐笛のかなた」へ行ってきました。
原作が小説なんだそうですよ。

チラシを見た時から、
託児サービスや未就学児も一緒に観られる回を設けたりと
とても細やかな心配りの団体さんだなぁと気になっておりました。


…まあ、当日は隣の席の人がえらく挙動不審で
いつ後頭部をひっぱたいてやろうかという思いでしたが(え)





不思議な「聞き耳」の力を受け継いだ少女 小夜(さよ)と、
使い魔として生きる霊狐 野火(のび)。
呪いが導く不思議な運命(さだめ)によって出会った二人。
人とあやかし。
相容れない二人が出会い、生きるために走りだしたとき
美しく温かい物語が紡ぎ出される。

(チラシ文より)


物語の説明、頑張ってみたんですけどね。
あれもこれもと書きたくなってどーしても長くなっちゃうので割愛。(コラ)

登場人物達の関係や思いがけっこう絡み合っているんだけど、
そこがはっきり見えているのからとてもすっきりして観られました。
主人公が大切な人達、主人公を守る術者達、彼らが仕える領主と息子、
彼らを呪う隣の領主、その領主に仕える術者と彼に使役されるあやかし、
それぞれがそれぞれの思いを抱えていて、交錯したり反発したりつながったり。
心の動きが見えるお話でした。


主役の二人がとーにーかーく可愛い。
容姿とかの上辺な部分じゃなくてね、
お互いが気になってて、相手の立場や願いを知るうちにどんどん惹かれていって、
だけどやっぱり人とあやかしという壁に阻まれてしまうんだけども
それでも相手を守るために行動する事を止められない二人がもうかーわーいーいー。(オイ)
そんな二人を取り囲む人々も、最初は信じられなかったり利用したりするんだけど、
だんだん二人を信じて見守っているのはやっぱりみんなかわいいと思っているからだ。(え)
なんかもうすんごいピュアな気持ちになった。

大朗さんや久那さんは術の型がばしっと決まってて、ホントに術者でした。
久那さんは妖しさも加わって更に。てか久那さんなんかすごいツボです。好きです。
てかめっちゃええ声です。てかてか男の人みんないい声。声フェチには至福。
このお二人は相対する人や状況に対してきっちり芝居が切り替わってるのが好きでした。
だからかなぁ、久那さんは救われる方法があって欲しかったとちょっと思っちゃうのでした…


小夜の為に傷を負い、事切れそうな野火に小夜が命を分け与えるラスト。
彼女に玉緒が「そうするとあんたは人とも獣ともつかない存在になるかもしれない。命を落とすかもしれないよ」と忠告するのだけど、
小夜はためらいなく野火の魂に息を吹き込む。
越えられないと思っていた人とあやかしの壁を、やすやすと越えていく小夜。
彼女をそうさせた野火の思い。
そうして一緒になった二人の笑顔はとても明るくて、
それを見つめる周囲のみんなもとても暖かくて。
いいお話でした。



役者さんの技術は正直まだまだなのかもしれません。
でも、一つの団体としてとてもいい形だったと思います。
以前、出ている役者さんはみんな上手いのに全然面白くない舞台があったのでその対極でした。
個々ではできない事をみんなで作り上げた、とても素敵な空間でした。
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