さいゆうき。 [観劇。]
お待たせしました…!!
やっとこさ感想更新です!!
笑劇ヤマト魂さん「西遊記花街酔醒(さいゆうきさとのえいざめ)」を観てきました!
ヤマト魂さんの紹介は二回目ですね。
今回は「ヤマト歌舞伎」です。
西遊記はアニメやドラマや漫画の「最遊記」で色々知っておりますが
(原作を読んでください原作を)
ヤマト魂さんでは一体どうなるんでしょう?ワクドキです。
妖怪の総大将、牛魔王の城に刺客が現れる。
本能のまま暴れまわる孫悟空、切れ者の沙悟浄、お人よしで臆病な猪八戒。
三人は妖怪たちをなぎ倒し、彼らが奪った経文を取り戻して立ち去っていく。
しかしその経文は効力を失った白紙だった。
三人は彼らの師・玄奘と共に再び旅へ。
道中出会った恵岸という僧の言葉に導かれ、三蔵経典を求めて桃源郷へ向かう事に。
一方牛魔王も、妻・羅刹女の叱咤を受けて金閣・銀閣を従い悟空達を追って桃源郷へ。
息子の青孩児も共に行こうとするが、羅刹女に姉・紅孩児が行方をくらました事を叱咤される。
その紅孩児は一行とはぐれた八戒と出会っていた。
喉が渇いたと訴える八戒に水脈を探り当て打ち解けるが、青孩児に連れ戻されてしまう。
到着した桃源郷で一行は、「三蔵」という名の少年と出会う。
そんな折、牛魔王一味が現れ戦いが始まる。
戦いの中で玄奘が三蔵の手をつかんだ瞬間、悲しい運命の連鎖が始まっていく…。
物語の軸を示していく前半部分がどこかしんどく感じました。
ヤマト歌舞伎だとちょっと難しくてしかも長いセリフがよく使われるんですが、
意味をわかってしゃべっている役者さんとセリフに追われている役者さんとの差が出てしまっていたせいでしょうか。
オープニングのダイジェスト部分も今回はちょっとセリフを詰め込みすぎのような。
セリフと動作がせわしなくて必死さばかりが目立ちました。
あと、ギャグの部分もちょっとノリが悪かったですね。
全体的に練りきれてない感が否めないと思います。
恵岸さんがどんな時も楽しげに演じてらして好きでした。
物語が転がっていく後半はもう怒涛のような流れに飲み込まれてしまいました。
過去の罪に苦しむ悟浄、それを救う方法として玄奘の命を絶たせようとする恵岸、
止めようとする悟空の為に震える足で恵岸に立ち向かう八戒、八戒に会いたい一心で城を抜け出した紅孩児。
母の愛が姉ばかりに向けられる事に耐えられなくなった青孩児、その思いに気付けなかった羅刹女。
それまでにちりばめられていた伏線が繋がるたびに悲しい結末が姿を見せていくのが痛々しく、
それに全力で抗おうとする思いが、抗えない苦悩が、救おうとする悲しいまでの優しさが伝わってきました。
ラストに向かっていく役者さん達の心情は役そのもので、嘘がなかった。
それが伝われば伝わるほどその結末が覆る事を望んでしまって、だけど結末はどんどん色濃く見えていって。
悲しい輪廻の輪が繋がるラストは呆然としてしまいました。
ばらばらになったパズルのピースがひとつひとつ静かに合わさっていき、
最後のひとつがはまった瞬間、それを残してまたばらばらになっていく。
来世では、きっと幸せに。
そう思わずにはいられませんでした。
長い事観ている身だからかもしれませんが、役者さん達の役割が固定化している部分がちょっと引っかかります。
そろそろ劇団さんに何か変化を求められる頃なのかもしれませんね。
やっとこさ感想更新です!!
笑劇ヤマト魂さん「西遊記花街酔醒(さいゆうきさとのえいざめ)」を観てきました!
ヤマト魂さんの紹介は二回目ですね。
今回は「ヤマト歌舞伎」です。
西遊記はアニメやドラマや漫画の「最遊記」で色々知っておりますが
(原作を読んでください原作を)
ヤマト魂さんでは一体どうなるんでしょう?ワクドキです。
妖怪の総大将、牛魔王の城に刺客が現れる。
本能のまま暴れまわる孫悟空、切れ者の沙悟浄、お人よしで臆病な猪八戒。
三人は妖怪たちをなぎ倒し、彼らが奪った経文を取り戻して立ち去っていく。
しかしその経文は効力を失った白紙だった。
三人は彼らの師・玄奘と共に再び旅へ。
道中出会った恵岸という僧の言葉に導かれ、三蔵経典を求めて桃源郷へ向かう事に。
一方牛魔王も、妻・羅刹女の叱咤を受けて金閣・銀閣を従い悟空達を追って桃源郷へ。
息子の青孩児も共に行こうとするが、羅刹女に姉・紅孩児が行方をくらました事を叱咤される。
その紅孩児は一行とはぐれた八戒と出会っていた。
喉が渇いたと訴える八戒に水脈を探り当て打ち解けるが、青孩児に連れ戻されてしまう。
到着した桃源郷で一行は、「三蔵」という名の少年と出会う。
そんな折、牛魔王一味が現れ戦いが始まる。
戦いの中で玄奘が三蔵の手をつかんだ瞬間、悲しい運命の連鎖が始まっていく…。
物語の軸を示していく前半部分がどこかしんどく感じました。
ヤマト歌舞伎だとちょっと難しくてしかも長いセリフがよく使われるんですが、
意味をわかってしゃべっている役者さんとセリフに追われている役者さんとの差が出てしまっていたせいでしょうか。
オープニングのダイジェスト部分も今回はちょっとセリフを詰め込みすぎのような。
セリフと動作がせわしなくて必死さばかりが目立ちました。
あと、ギャグの部分もちょっとノリが悪かったですね。
全体的に練りきれてない感が否めないと思います。
恵岸さんがどんな時も楽しげに演じてらして好きでした。
物語が転がっていく後半はもう怒涛のような流れに飲み込まれてしまいました。
過去の罪に苦しむ悟浄、それを救う方法として玄奘の命を絶たせようとする恵岸、
止めようとする悟空の為に震える足で恵岸に立ち向かう八戒、八戒に会いたい一心で城を抜け出した紅孩児。
母の愛が姉ばかりに向けられる事に耐えられなくなった青孩児、その思いに気付けなかった羅刹女。
それまでにちりばめられていた伏線が繋がるたびに悲しい結末が姿を見せていくのが痛々しく、
それに全力で抗おうとする思いが、抗えない苦悩が、救おうとする悲しいまでの優しさが伝わってきました。
ラストに向かっていく役者さん達の心情は役そのもので、嘘がなかった。
それが伝われば伝わるほどその結末が覆る事を望んでしまって、だけど結末はどんどん色濃く見えていって。
悲しい輪廻の輪が繋がるラストは呆然としてしまいました。
ばらばらになったパズルのピースがひとつひとつ静かに合わさっていき、
最後のひとつがはまった瞬間、それを残してまたばらばらになっていく。
来世では、きっと幸せに。
そう思わずにはいられませんでした。
長い事観ている身だからかもしれませんが、役者さん達の役割が固定化している部分がちょっと引っかかります。
そろそろ劇団さんに何か変化を求められる頃なのかもしれませんね。
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