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らすとすまいる。 [観劇。]

081026_2356~01.jpg久々すぎる観劇です。
いかんねー。もっとアグレッシブに生きなきゃ。

観に行きましたのは「LAST SMILE」。
我らがヒロインれーかさんの所属するDMFさんの作品が
PRISMATICさんプロデュースで公演されます。

この作品はDMFファンの方に以前から評判を聞いていたので
どんなお話なのかわくわくわくしておりました。

そしてれーかさんも客演で参加なんだぜ。

他のキャストさんもそうそうたるもので。
ウッディシアターは大変なことになっておりました。
制作さん達大変そうでした。はわわわ…お疲れ様です。



JR駅員、西船橋鉄道は、客ともめたり先輩に怒られたりそのせいで給料カットされたりという日常を
崇拝するアントニオ猪木(笑)の言葉を糧に過ごしていた。
ある日も客ともめ、先輩駅員・市川に怒られていると市川が不意に倒れ、
まるで別人のような顔で立ち上がると「この笛を吹け」と蝶の形をした笛を手渡し去ってしまう。
怪訝に思っているとスリ・平井に崇拝する猪木の写真が入ったサイフをすり取られ、
同じくサイフを取られた女子大生・津田沼と平井を追う。
追い詰めたところで市川が現れると、平井と津田沼を見知った顔のように振る舞い
またも「笛を吹け」と西船橋に脅迫的に迫る。
追い詰められた西船橋は笛を吹く。駅員の発車の合図のように。

気がつくと彼は船の上にいた。
自分を「モンロン」と呼ぶ仲間、敵、そして恋人。
その中には平井や津田沼と同じ顔をした別人もいた。
空には二つの月。
そこは明らかに、彼の知らない世界だった。

戦いの中で戸惑う彼の前に市川が現れる。
市川は自分は「メイズン」だと名乗り、西船橋にこの世界と笛の秘密を語り始める。
地球と月の間に存在する「大気圏藻海」。
大陸がなく、一面雲の海が広がるそこには二艘の船「ジーベック」と「海王丸」だけが浮かんでいた。
450年もの間戦う二つの船で人々は生まれ、戦い、死んでいくこの世界は、西船橋が生きていた世界と並列して存在するものだった。
彼が渡した「胡蝶の笛」は、いくつも存在するそんな世界を蝶のように行き来する事のできるものだと。

大地を知らない人々は、二つの月の間にあるもう一つの大気圏藻海に大陸を夢見ていた。

西船橋はジーベックの操舵手・モンロンとして二つの船の戦いを見つめ、胡蝶の笛を使って戦いを終わらせようと思い立つ。
それはかつてメイズンも抱き、破れた願い。
大切なものを抱える人々の心、失う絶望を目の当たりにしながら、彼は諦めずに並列世界を救おうとする。
自分自身の大切なものを、守る為に。



それぞれの船が互いを滅ぼそうと戦う中で、愛する人がいたり、守りたい存在があったり、譲れない願いがあったり。
どこかで戦いを終わらせたいと願っていても止められない戦い。
互いに衝突していても、それぞれの想いの深さは量ることができず、それ故に誰が悪いとは言えなくて。
そんな人々の心を知り、戦いを止めようと世界を奔走する西船橋。
何度目かの世界でようやく糸口をつかんだ瞬間、その全てが崩れ去ってしまった時は西船橋と一緒に絶望してしまいました。
だけども、同じように並列世界に迷いこみながらそれぞれの人物の中からしか見る事ができなかった平井と津田沼が最後に現れ
彼と同じように奔走してくれる姿には大興奮。(笑)
すれ違いぶつかり合う事しかできなかったそれぞれの願いが一つにまとまっていくのは本当にうれしく感じてしまいました。


作・演出がDMFの宮城さんということもあり、オープニングダンスや多様な殺陣とDMF色を色濃く残しながら、
役者さん達の色が交じり合ってどこか違う雰囲気が漂っている不思議な感覚でした。
その部分で良い点としては、スピード感がちょうど良く、ファンタジーな設定もすんなり理解できました。
残念だった点は、DMFで演じたであろう役者さんがうっすら想像できてしまった方がいらっしゃったのと、
ダンスがただ振りを踊っているという感じがしてオープニングダンスの意味が薄れてしまっていた事でしょうか。
元の作品を知っている役者さんには難しい事だったかもしれませんね。
役者さんの経験差も少し気になりましたが、そんな人たちを引っ張り助けているのが見えてチームワークの良さを感じたり。
キャラを崩さずちょいちょい笑いを入れていくところに技量の高さを感じました。ステキ。

でもドラゴンボールは反則だと思う。(笑)

それぞれが大切な人へ抱く思いが本当に深くてとても共感できて、それだけに一緒にストーリーに振り回されて。
特に田中精さんのメイズンにずっときゅんきゅんしてました。
すみに言った「お前はこんなもの持つんじゃない。この手は、これからの未来の為に使え」ってセリフ(うろ覚え)がもう…!!
れーかさんのミンシャが反則的にかわいい。(オイ)
なんかもう途中から悔しくなったよ…ああくそーう。

役者さんで残念だったのは悪い役をただ悪く演じている方がいて、その役の信念が見えなかったこと。
私悪役大好きなんで色々考えちゃうんですけど、その人は自分が「悪」で「間違っている」とは思っていないわけだから、
ほら、私悪い人でしょ?ってカンジは違うと思うんだよなぁ…特にこのお話はそうだと思うし。
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