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ろっくみゅーじかる。 [観劇。]

080803_1639~01.jpgそんなわけで。
遅れること3日。

ロックミュージカル、
ようやく感想書かせて頂きます~。


場所は恵比寿のライブハウス。
ライブというものに片手で足りる程度しか行った事のない身としてはもうドキドキな場所ですよ。




生きとし生けるもの全ての創造者、神は最後に自分の形に似せた人間を作った。
しかし、人間は善の心と悪の心を併せ持つとても不完全な存在。
完全な存在を目指す神は、自分の髪から二人の子を作り出す。

善の心を持つ、光の勇者レオ。
悪の心を持つ、闇の使徒シグマ。

二人は神からそれぞれ使命を与えられ、地上に降り立つ。

レオは正義の刃で悪を打ち払い、人間を善の存在へ導く為。
シグマは破壊と恐怖を振り撒き、人間を悪の存在へ染める為。

とある国の姫の為に人間に造られたからくり人形のトリルは、魔法の歌を使える能力があった。
二人に出会い、愛する姫の為に人間になりたいという願いを叶えるべくそれぞれと行動を共にする。

東の地に降りたレオは次々に悪を倒し、山の民から感謝の印として奉仕人のマイを与えられる。
しかしある時、盗みを働いた子供を躊躇なく斬った事をマイに咎められる。

「あなたは完璧な正義。だけど、完璧ゆえに許し、悔い改めさせる事を知らない。それは正しい事じゃない」

レオは戸惑い、初めて自分の行いに疑問を覚える。


西の地に降りたシグマは破壊と殺戮を繰り返し、恐怖の代名詞として恐れられていく。
しかしとある教会で修道女レナと出会い、全く自分を恐れず、むしろ哀れみ「あなたは澄んだ目をしている」と彼女に告げられ戸惑う。
やがて死を迎える彼女を目の当たりにして、シグマは自分の心に広がる違和感に苦しむ。

悩む二人はトリルと共に神の元へ向かい、その疑問をぶつける。

そんな二人を見ていたトリルは、それは「愛」がそうさせるものだと言う。
光があるから闇が存在する、闇があるから光の強さがわかる。
愛があるから人は過ちを許す事ができる、愛があるからレナはシグマを受け入れた。
人間のあり方、光と闇の在り方に二人は気付く。

しかし、善か悪か、完璧な存在しか認めない神は二人を一蹴し、全てを破壊して新たな世界を創ろうとする。
神を止める為にトリルの力を借りて戦うが打ち払われる三人。
が、三人に心を打たれた周囲の神々に「人は不完全だから成長できる」と諭された神は、人間の存在を認め、トリルを人間へと変える。

喜ぶ三人は、それぞれ人間の世界へと戻る決意をするのだった。



オープニングテーマでどんと世界観を突きつけられて感動。
歌の力ってすごいね…!!!

主役のお二方が出てきた瞬間、チラシそのまんまの雰囲気にびっくりしました。
レオ役の時田さんはさわやかで純真で、それ故に子供を斬るシーンは衝撃的でした。
シグマ役の高城さんは暗くて重い空気を常にまとっていて、レナとのやりとりで揺れる心に胸がキュンキュンしてました。

トリル役のSHIGERUさんは普段はボーカリストさんという事で、
常に静かで控えめなトリルが歌に入った瞬間あふれ出るオーラに圧倒。

マイ役の佐久間さんはむちゃくちゃ可愛らしくてステキでした。
裏でほとんどの歌にハモリを入れていたそうです。技持ちですね…!!!

そしてプチ同居人(え)のれーかさん。
他の方々がどこか華やかな雰囲気や衣装の中、死が近付くシスターをはかなげに演じてて。
歌もとても気持ちよさそうに歌ってました。いつも準備しながら鼻歌で歌ってたのはコレか…!!!

そしてそして神々&歌・演奏&語り部の伝承歌劇団さん。
すごいよ…なんかもう普通にライブに行きたい。
伝承歌劇団さんの歌の世界を役者さん達が表現しているっていうのがとても見えてすごく染みました。


出演者さんのほとんどが以前共演させていただいた方々なのですが、
役者として芝居をしつつアーティストとしての部分も見ることができてなんか贅沢な気分でした。



一つどうしても気になったのが…
エンディングで大感動しているところへスタッフさんがぬーんと出てきて普通にすたすた幕を閉めていったのがね…
劇場じゃなくてライブハウスだからそういうもんなんだろうけど…だけど…嫌な現実の戻り方だった…
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